ha

霧が覆う広告

カウボーイ疾走、本当に良い曲だ、歌詞が一言一句素晴らしい。

自分の中の考えを一つ一つめくるとその下地にどれだけ小沢健二の歌詞が入っているかということに気づく。ほぼ「薫陶」のレベルだったんすよね

遠心力だけで逃げていく先なんてどこもありゃしない←嫌なことから就職先を見つけようとして失敗してる奴すぎるな。でもやっぱそうなんだなって最近感じている、したくないことを考えてもなにも始まらないみたいです。

 

逃避

長野まゆみの彼等という小説に、「僕がこのまま目覚めなかったら遠いところに連れてってくれませんか」「蓼科高原に行きたい、」みたいなセリフがあって、それを読んで以来蓼科高原にずっと行きたい。

>普通に軽井沢とかの近くっぽい。行こうと思えば行けるけど、そういう物語の中に出てくる場所は、行かないで美しいイメージのままにしておくのがいいのかもしれない、と思ったりする。コーンウォールとかも、コーンウォールの聖杯っていうファンタジー小説を読んでからなんか気になっている場所。

ゆっくり1か月くらいなににも追われずになにも考えずに休みたいな。これ高校1年くらいからずーーっと思ってるんだけど、普通に仕事を続ける限り定年までそういう瞬間って訪れなさそうでウケる。バカンスしたいよ!

日記 n.p.s

君島大空のno public soundsが本当に素晴らしい。ハードロックからフューチャーベースから縦横無尽なジャンルの行き来と、それを貫くストーリーの美しさ、たまらんですね。

no public soundsというタイトルには最近ずっと考えている、というかずっと念頭にある感情を喚起される部分がある。このタイトルは、映帶する煙の最後の曲にあるように、「僕にしか聞こえない言葉」ということだと思うんだけど、それはおそらく2人の世界でしか伝わらない言葉ということで、そういうものが増えていく美しさは、その言葉が行き場をなくしたときの虚しさもセットで知っているような気がする。

星野源の肌、あの歌詞はすごく好きだけど、音楽による相互理解の幻想と、触れ合いによる相互理解の幻想はよく似ていて、いろんなことを伝えることを怠ってそういうものに頼ってしまいたくなる。実際のコミュニケーションなんて、言葉にしなければ伝わらないものばかりなのに、言葉にすることで失われるディティール、生まれる誤解、そういったものを恐れている。小沢健二の東大での講義で話されたことにも通じるように、言葉というのはどこまでもピクセルアートのようで物事の複雑性を掬い上げられない。フリッパーズギターは言葉が伝えられることの限界を歌っていて、それに共感する学生時代を自分は過ごしたけど、その限界に絶望するのはもっと伝えることへの奮闘を経てからでもいいんじゃないかと今は思っている。何かを表出することはそれが伝わらずに傷つくことと表裏で、でも知識や前提が共有され、自分の言葉が伝わる場所でまで理解されるわけがないってはじめから諦める必要はないなと思う。

no public soundsに感動して言葉を指向するのもおかしな話だけど、今まで自分がプライベートかつテレパシーのようなコミュニケーションばかり求めていたのはよくないなっても思ったので…

午前4時、先輩からの謎の着信で目が覚める。スマホを探して応答するか迷ってるうちにそのまま切れる。こういうとき、ちゃんと応答したほうがいいんだろうな。でも朝4時に電話をかけて許されるのは親友か恋人くらいだと思う。ごめんなさい。

 

午前9時、微妙な睡眠時間のままバイトに行く。電車に乗った瞬間に服の袖にでかめの毛虫がついてるのに気づき軽くパニックになってしまった。隣に座っていた人に半泣きでティッシュを貰いなんとか外に放り出す。虫、バッタとかガガンボとか固い虫はそこまで苦手じゃないけど、柔らかいやつは本当に苦手だ。なんとかヤツを外に投げ出したはいいものの、そういうときって虫と関係がなくれもすべての肌感覚が気持ち悪くなってしまう。ティッシュくれたお姉さんたちの優しさが沁みる。

 

午前10時、バイトの出勤時間が12時だったことに気が付き今。なんかうまくいかない日ってあるわな。図書館の手洗いで虫が乗ってたところを流す、腫れたら嫌だなあ。

 

ずっと途中で止めていた花と頬という漫画を最後まで読んだ。夏の図書室で起きるガールミーツボーイ、美しくてとてもよかった。途中で止めていた理由は、主人公と自分の間にやけに共通点を見出してしまい、なおかつ買った2年前くらいの当時、八尋くん的男性とうまくいってなかったために、読めなくなっていた。頬子は本、八尋は音楽だけど、そういう自分が好きなものを理解してもらいたいっていう感情、あるよなあ…

頬子と八尋の距離の書き方が本当にリアルで好きだ。家の床に座ったときの近さ、電車で座る距離、ライブ帰りの別れ際の距離、そういうものにヒリヒリしながら読みました。映画化したら誰が主題歌歌うんだろうとか考えてしまった、一十三十一とかけものとか冬にわかれてとか、ああいう人がいいな。